こんなご相談をいただきました!
私立Vもぎって受けた方がいいんですか?
こちらに回答していきます!
山田としては以下の結論です!
詳しく解説していきます!
この記事での「偏差値」は、Vもぎにおける偏差値(B判定ライン)です。
Vもぎとは?
「そもそもVもぎってナニ?」というお話しから始めます。
Vもぎとは、首都圏最大級の高校受験のための会場模擬テストです。
中学1・2年生は受験できず、中学3年生のみ受験することができます。
以下、Vもぎのスペックです。
運営会社 | 進学研究会 |
実施地域 | 千葉・東京・他 |
開始 | 1956年~ |
模試の種類 | ・県立Vもぎ(県立そっくりもぎ) ・都立Vもぎ(都立そっくりもぎ) ・都立自校作成対策もぎ ・私立Vもぎ |
Vもぎは2024年現在の情報では、年間延べ38万人以上が受験していて、高校受験のための模試では千葉県最大となります。
ぼくが中学生のとき(※現在30代です)から、Vもぎは最大の模試としてありましたね!当時でも同級生の半数くらいは受けていたんじゃないかと思います。
「受験者が一番多い」ことは「志望校判定が最も信頼できる」こととイコールです。
ということで、リードアップの中3生は8月以降の模試はすべて「Vもぎ(県立そっくりもぎ)」を受験しています。
私立Vもぎとは?
Vもぎは先述の通り、いくつか種類があります。
千葉県民にとって関係あるのは「県立Vもぎ(県立そっくりもぎ)」と「私立Vもぎ」の2つですね。
両者の違いは以下の通りです。
県立Vもぎ(県立そっくりもぎ) | 私立Vもぎ | |
---|---|---|
実施期間 | 6月~翌年1月まで毎月実施 | 9月~12月まで4回実施 |
時間 | 開場8:00~13:40終了 | 開場8:00~11:30終了 |
教科 | 国語・数学・英語・理科・社会の5教科 | 国語・数学・英語の3教科 |
特徴・内容 | ・千葉県公立高校の出題形式をとらえた、千葉県公立高校の入試問題そっくりの問題構成 ・難易度は入試本番と同程度~やや難 | ・私立・国立高校を目指している受験生向き ・最新の入試傾向に基づいた、やや難度の高い問題 ・首都圏全域の私立・国立高校を判定 |
志望校判定 | 千葉県立3校・私立(国立)2校 | 私立(国立)6校 |
受験料 | 4,900円(税込) | 4,900円(税込) |
私立Vもぎは、私立高校志望の人のための模試です。
そのため受験教科が国語・数学・英語の3教科となっています。
志望校判定も、公立高校の志望校判定をすることができません。
(県立Vもぎは私立高校の志望校判定をすることができます。)
リードアップ生のVもぎ受験スケジュール
ここで一旦、リードアップの塾生の模試の受験スケジュールを説明します。
リードアップの中3生は以下のスケジュールで模試を受験します。
どうして6月まではVもぎじゃないの?
Vもぎは、6月までは「県立Vもぎ」で、8月から「県立そっくりもぎ」というものが始まるためです。
「県立Vもぎ」は公立高校そっくりの問題構成ではなく、難易度も異常に簡単なんですよね…^^;
そして受験者もあまり多くないんです。
そのためリードアップでは中1~中3の6月までは、育伸社という教材会社が主催する「学力テスト」という模試を受験しています。
育伸社の学力テストは全国の学習塾で採用されていて、2024年4月時点で1回の模試で中1でも1万人以上、中3だと2万人近くの受験者がいます。おそらく学習塾で最も多く採用されている模試です。ゆえに、偏差値・学力診断の精度については、十分に信頼できます。
私立もぎは受けた方がいいのか?
前置きが長くなりましたが、今回のご相談に回答していきます。
山田としては以下の結論です。
それぞれ解説していきます。
公立第1志望の生徒
公立第1志望の生徒は完全に受験不要です。
公立志望の生徒にとっては、私立Vもぎを受ける目的とメリットが特に見当たりません。
私立第1志望(一般入試)・公立第2志望の生徒
私立が第1志望で、その私立がダメだった場合は公立志望というパターンです。
ただし、私立が単願推薦ではなく一般入試(第一志望入試を含む)の場合です。
「行きたい私立の単願推薦が取れなかった」「そもそも単願推薦がない(合格確定ではない)」という場合がこのパターンに該当します。
具体的には、たとえば以下のパターンなどです。
こういった受験パターンで「私立第一志望だが合格可能性が高くない」ような場合(50%以上の確率で公立を受けることになりそうな場合)は、個人的には私立Vもぎの受験は必要ないと思っています。
公立にも備えて公立Vもぎを受けた方がよいですし、5教科での模試受験をしておいた方がよいです。
加えて、そもそも論ですが、公立Vもぎでしっかり実力チェックができます。
よって、とりわけ私立Vもぎを受ける必要はないというのが私の結論です。
私立Vもぎを受けるとするなら、日大習志野・國學院・明治学院あたりの偏差値60ちょい程度の高校を志望している場合はありだと思います。
理由は「入試問題の難易度」と「私立Vもぎの問題の難易度」がある程度合っているからです。
特に私立では空間図形の難問がどこの学校でも頻出なんですが、私立Vもぎはココをカバーしています(県立そっくり(千葉県公立高校入試問題)は空間図形の大問はこれまで出ていません)。
この記事での「偏差値」は、Vもぎにおける偏差値(B判定ライン)です。
例)Vもぎでは日大習志野は偏差値62です※2023年11月現在
また、渋幕・昭和秀英や青学・中大(MARCH附属系)などの偏差値60後半~70越えの高校が第一志望の場合は、県立Vもぎに加えてハイレベル模試を受けるのもよいです。
具体的には、駿台が開催している「中3駿台高校受験公開テスト」がおすすめです。
私立第1志望(単願推薦)の生徒
私立単願推薦の生徒は、私立Vもぎの受験は「お好みでよい」です。
例えば、敬愛学園や東京学館浦安あたりの単願推薦の場合は、私立Vもぎの受験は不要だと思います(順に偏差値47、42[※2023年5月現在])。
理由は、例えば上記で挙げた偏差値50前後以下の学校を受ける生徒にとっては、私立Vもぎは難しすぎる場合が多いからです。
実際に、上記の高校の入試問題は、私立Vもぎほど難しくありません。
リードアップの塾生であれば県立Vもぎを受けるので、私立Vもぎに変更せずそのまま県立Vもぎで良いかと思います。
一方で、偏差値55~59あたりの学校の単願推薦の場合は、私立Vもぎを受けてもよいと思います(まったく必須ではない)。
具体的には志學館・日出学園・千葉日大第一・市原中央・八千代松陰あたりです(順に偏差値57、58、56、55、55[※2023年11月現在])。
リードアップの塾生の場合は県立Vもぎを受けるので、私立Vもぎに変更するかどうかはお好みでよいと思います。
いざそういう状況になったら相談してください!
とにかく私立志望(上位校志望)の生徒
とにかく私立志望、特に第1志望が偏差値60以上の上位校の場合は私立Vもぎ受験推奨です。
「私立第1志望(一般入試)・第2志望以降も私立の生徒」がこのパターンに当てはまります。
先ほど説明した「私立第1志望(一般入試)・公立第2志望の生徒」の、第2志望以降も私立校の場合ですね。
具体的には、日大習志野・國學院・明治学院あたりの偏差値60ちょい程度の高校が第1志望で、第2志望以降が偏差値50半ば~後半の私立校(一般入試・併願推薦どちらの場合でも)の場合です。
私立Vもぎ受験推奨の理由は
の2点です。
まとめ
それでは、今回の内容をまとめておきます。
ご質問がありましたらコメント欄にぜひ書き込んでください!
どんどんお答えしていきます!!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
こんにちは!
進学塾リードアップの山田優輔です。