【大学受験】公募推薦・指定校推薦とは?学校推薦型選抜の仕組みと出願条件を解説

公募推薦・指定校推薦とは? 学校推薦型選抜の仕組みと出願条件|進学塾リードアップ


山田優輔

こんにちは!検見川浜・稲毛海岸にある進学塾リードアップの山田優輔です。

今日は大学受験の「公募推薦」「指定校推薦」——まとめて「学校推薦型選抜」と呼ばれる入試の話です。

結論からお伝えします。

学校推薦型選抜は調査書を主な資料とする入試です。評定を出願条件にしている大学・学部も多くあります。

そして評定は高1の最初の定期テストから積み上がるので、高3になってから動かすのが難しい部分です。

「推薦でいこう」と決めてから準備を始めるのでは遅く、決める前から効いているのがこの入試の特徴です。

ただし評価項目も配点も大学・方式ごとに違います。評定だけで決まるわけではありません。

順番に説明していきます。

【前提】「推薦入試」は今は「学校推薦型選抜」です

まず名前の話です。

2021年度入試(2020年度実施)から、文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」で入試区分の名称が変わりました。

旧名称 現在の名称
推薦入試 学校推薦型選抜
AO入試 総合型選抜
一般入試 一般選抜

会話では今も「推薦入試」と言いますが、大学の募集要項には「学校推薦型選抜」と書かれています。

調べるときはこの名前で探してください。

【学校推薦型選抜とは】高校長の推薦が必要な入試

学校推薦型選抜の2種類。公募推薦はどの高校からでも出願でき、指定校推薦は大学が指定した高校からのみ出願できて校内選考がある

学校推薦型選抜は、在籍する高校の校長から推薦を受けて出願する入試です。

大学が「推薦条件」を示して募集が始まります。この条件は大学・学部ごとにさまざまです。

学校推薦型選抜は、大きく「公募推薦」と「指定校推薦」に分かれます。

公募推薦|どの高校からでも出願できる

大学が定める条件を満たしていれば、どの高校からでも出願できるのが公募推薦です。

学業成績を重視するもの、部活動・ボランティア・資格などの実績を重視するものなど、大学によってさまざまです。

「一般推薦」「特別推薦」といった呼び方をする大学もありますが、全国共通の分類ではありません。名称ではなく、募集要項に書かれた評価項目を見てください。

国公立大学では大学入学共通テストを課すケースもあります。

公募推薦の流れ

  1. 出願(11月以降)
  2. 書類審査
  3. 選考(小論文・面接など)
  4. 大学入学共通テスト(課される場合)
  5. 合格発表(12月以降)

指定校推薦|指定された高校からのみ出願できる

大学が指定した高校の生徒だけが出願できるのが指定校推薦です。

枠は「◯◯大学△△学部に1名」のように高校ごとに割り当てられ、人数はごく少数です。

そのため、まず校内選考を通る必要があります。ここで評定がそのまま効いてきます。

指定校推薦の流れ

  1. 校内選考(9月頃)
  2. 出願(11月以降)
  3. 選考(小論文・面接など)
  4. 合格発表(12月以降)
山田優輔

指定校推薦は「校内選考が本番」と言っていいです。

校内選考は高校の中での評定の勝負なので、ここまでにどれだけ積み上げたかで決まります。

【日程】出願は最も早くて11月1日から

公募推薦と指定校推薦の流れ。公募推薦は出願11月1日以降、書類審査、小論文・面接など、合格発表12月1日以降。指定校推薦は9月ごろの校内選考のあと出願11月1日以降、小論文・面接など、合格発表12月1日以降。日付は最も早い時期で実際は大学ごとに違う

文科省の実施要項で、日程には次の定めがあります。

学校推薦型選抜 総合型選抜
入学願書の受付 11月1日以降 9月1日以降
判定結果の発表 12月1日以降 11月1日以降

出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付 8文科高第318号)

ここは読み間違えやすいので補足します。

これは「その日から受け付けてよい」という最も早い時期を決めたものです。「11月に出願が始まる」と全国で決まっているわけではありません。

実際の日程は大学によって違うので、志望校の募集要項で必ず確認してください。

なお学校推薦型選抜の合格発表については、実施要項で「一般選抜の試験期日の10日前まで(共通テストを活用する場合は前日までのなるべく早い期日)」に発表すると定められています。

【出願条件】評定は「学習成績の状況」で見る

出願条件でよく出てくるのが評定です。

ここで使われるのが調査書の「全体の学習成績の状況」です。かつて「評定平均値」と呼ばれていたものにあたります。

すべての教科・科目の評定の合計を、評定の数で割った数値(小数点以下第2位を四捨五入)です。

※調査書には教科ごとの「各教科の学習成績の状況」も記載されます。出願条件でよく使われるのは、全科目を平均した「全体の学習成績の状況」のほうです。

これをA〜Eの5段階で表したものが「学習成績概評」です。

学習成績概評 全体の学習成績の状況
A 5.0 〜 4.3
B 4.2 〜 3.5
C 3.4 〜 2.7
D 2.6 〜 1.9
E 1.8 以下

募集要項に「全体の学習成績の状況が3.5以上」「学習成績概評B以上」のように書かれます。

実施要項では、大学は「重要と判断する教科・科目を指定し、一定水準以上の評定の獲得を出願要件等として求めることができる」とされています。

つまり基準の有無も数値も大学・学部によって違います。「国公立は◯以上」といった一律の目安はありません。志望校の募集要項を見てください。

山田優輔

よくある誤解をひとつ。

評定は高1から積み上がります。高3の1年分だけではありません。

高2の時点で平均が3.0だと、高3で全部5を取っても届かない基準があります。だから早いほど有利なんです。

【選抜方法】書類・面接・小論文が中心

ここは意外と知られていませんが、実施要項で決まっている「必ずやること」があります。

① 面接による評価を必ず行う

実施要項では、志望する学問分野への意欲や適性を見る面接(ディベート・集団討論・プレゼンテーション・口頭試問などを含む)による評価を必ず行うと定められています。

ただし例外があります。高校との連携で丁寧なマッチングが図られている非公募型で、合格したら入学することを確約して受験するものについては、大学の判断で面接の要否を決められます。

また、令和8年度以前から実施されている選抜区分で、令和9年度から面接を導入するのが難しいものは、遅くとも令和11年度入試までに導入すればよいという経過措置もあります(文部科学省通知 8文科高第318号)。

② 書類だけで判定してはいけない

調査書・推薦書などの出願書類だけではなく、次のような評価方法のうち少なくとも1つを必ず活用し、募集要項に書くことになっています。

  • 大学入学共通テスト
  • 大学独自の学力検査
  • 小論文・プレゼンテーション・口頭試問・実技・各種検定の成績など
  • 調査書・推薦書等の出願書類以外の資料

つまり「書類と面接だけで、学力は一切見ない」という選抜にはならないということです。

実際にどれが課されるかは大学ごとに決まっているので、募集要項で確認してください。

【併願できるのか】専願が基本です

専願か併願可かは、大学・方式によって違います。

指定校推薦は「合格したら入学する」ことを出願の条件にしているものがほとんどです。高校の推薦枠を使って出願するため、辞退の可否や扱いは、大学の募集要項と高校の規定の両方を確認してください。

公募推薦には専願のものと併願を認めるものの両方があります。併願可の場合も条件が付くことがあります。

いずれも出願前に募集要項で確認するのが確実です。

【総合型選抜との違い】

学校推薦型選抜 総合型選抜
学校長の推薦 必要 原則いらない
出願(最も早い時期) 11月1日以降 9月1日以降
合格発表(最も早い時期) 12月1日以降 11月1日以降
主に見られるもの 評定・調査書・校内選考 志望理由・活動・適性

なお「自己推薦」という名前の入試もありますが、こちらは高校長の推薦を必要としないため、区分としては総合型選抜に整理されることが多いです。名前で判断せず、募集要項に書かれた区分を見てください。

総合型選抜については別の記事で詳しく解説しています。

総合型選抜(旧AO入試)とは? 出願は9月1日以降・合格発表は11月1日以降|進学塾リードアップ

【高1・高2生へ】評定は「あとから」が効かない

評定は高1・高2・高3の出願前までの成績がすべて合わさって全体の学習成績の状況になる。高3だけでは動かせない

ここまで読んでいただければ分かると思いますが、学校推薦型選抜は評定の勝負です。

そして評定は、高1の最初の定期テストから積み上がっていきます。

「推薦にするかどうか」を決める前から、もう始まっているということです。

進路が固まっていない段階でも、定期テストで結果を出しておけば

  • 指定校推薦の校内選考で戦える
  • 公募推薦の出願条件を満たせる
  • 総合型選抜でも評定は評価材料になる
  • 一般選抜の基礎学力にもなる

と、どの道を選んでも無駄になりません。選択肢を残すという意味でも、定期テストは大事です。

実際に指定校推薦を取った人がどれくらいの成績だったのか、私自身の高校の成績表を公開している記事もあります。

どの区分で出すか迷ったらご相談ください

リードアップでは、生徒ひとりひとりに合格逆算の個別カリキュラムを作成しています。

学校推薦型選抜を狙うのか、総合型選抜か、一般選抜で勝負するのか。

いつまでに何をやればいいのかが明確になります。

無料体験授業・学習相談を行っていますので、「どこから手をつけたらいいか分からない」という方はお気軽にご相談ください。

以上です!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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2件のコメント

お世話になります❗️
作田です。
とにかく、毎日のお勉強、目の前の課題をコツコツこなす事が大事ですね^_^
あっという間の高校生活、振り返った時に悔いの無いような結果を残せるように生活していける事、のぞみながら見守って行きたいです^_^
これからも先生方の投稿、楽しみにしております^_^

作田さん
コメントありがとうございます^ ^
本当にチリツモが大事です。イチロー選手の言葉ですが「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」というのがあります。勉強でもスポーツでも、積み重ねっていった人だけが成果を出せると思います。
推薦になっても、一般でも、どちらでも勝てるように引き続きがんばってもらいます!

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ABOUT US
山田優輔進学塾リードアップ代表
真砂生まれ・真砂育ち。稲毛高校出身。 高校では県3位のラグビー部主将を務めながら学年トップの成績を維持。指定校推薦で中央大学理工学部に進学。 大学でもGPA3.0越えで大学院への推薦を取得(GPA=大学の成績)。 主に「中3生(高校受験)」「高校生(理系)の大学受験」を担当。