
こんにちは!検見川浜・稲毛海岸にある進学塾リードアップの山田優輔です。
今日は高校入試の「内申点」について、仕組みから実際に入試でどう点数になるのかまで解説します。
保護者の方からよくいただく質問です。
- 「内申点って何ですか?」
- 「どうやって計算するんですか?」
- 「内申って、結局どれくらい合否に効くんですか?」
3つめが一番大事なのに、あまり説明されていません。
結論からお伝えすると、千葉県公立入試では「内申の効き方」が高校ごとに違います。
同じ通知表でも、高校によって点数への換算が変わります。たとえば3年間オール3(合計81点)の生徒は、ある高校では81点、別の高校では162点として扱われます。その仕組みまで説明します。
【基本】内申点とは「通知表の成績」のこと
内申点とは「通知表の成績」です。
入試の要項などでは「評定」「調査書の学習の記録」と書かれています。
通知表は「国語・数学・理科・社会・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭科」の全部で9教科あります。
5点満点が9教科分あるので、9×5=45点満点。
1学年で45点満点なので、45点満点×3年間=135点満点となります。
これが内申点です。
1・2年生の内申点の計算方法
千葉市の中学校は前期・後期の2学期制で、通知表は年に2回渡されます。
1・2年生は、前期・後期を総合して、その学年の評定が5段階で1つつきます。
前期と後期で数字が違った場合にどう総括するかは学校によって運用が異なります。気になる場合は中学校に確認してください。
1・2年生の内申点は、3年生の秋ごろに中学校から開示されます。「あなたの内申点はこれですが、異論はないですね?」という書類が渡されます。
3年生の内申点の計算方法
3年生については、秋から冬にかけての時点までの成績で調査書の評定が決まります。
どの時点までの成績が対象になるか、何回目の定期テストまでが入るかは中学校によって運用が違います。ここは在籍する中学校に確認してください。
目安としては前期の通知表が近い数字になりますが、後期の取り組み次第で動くこともあります。

大事なのは「入試本番より前に、調査書の評定は決まってしまう」ということです。
2月の入試に向けて追い込みをかける頃には、内申の部分はもう固まっています。だから早いほうが有利なんです。
「内申」と「調査書」の違い
内申点は、調査書の内容の一部です。
調査書に「各教科の学習成績の状況(内申点)」が記載されています。
調査書にはそのほかに「出欠の記録」「行動の記録」「特別活動・部活動の記録、特記事項」「総合所見」などがあります。
【本題】千葉県公立入試で内申点はどう点数になるのか
ここからが本題です。
千葉県公立高校の一般入学者選抜では、次の3つを合計した「総得点」で順位をつけます。
- 学力検査の得点(5教科×100点=500点)
- 調査書の得点(内申点+加点)
- 学校設定検査の得点(面接・作文・小論文・自己表現など)
ここが重要:内申点には「K」という係数が掛かる
調査書の得点は、内申点をそのまま使うわけではありません。
千葉県教育委員会の実施要項には、こう定められています。
調査書の教科の学習の記録における、国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭及び外国語の評定の全学年の合計値について、各高等学校の定めるKの数値を乗じ、「調査書の得点」とする。Kの数値は、原則として1とし、各高等学校において学校の特色に応じて0.5以上2以下の範囲内で別に定める。
出典:千葉県教育委員会「令和8年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項『1 一般入学者選抜』」
つまりこういうことです。
| Kの値 | 内申135点満点が… | 意味 |
|---|---|---|
| K=0.5 | 67.5点満点 | 内申の影響が小さい |
| K=1(原則) | 135点満点 | そのまま |
| K=2 | 270点満点 | 内申の影響が大きい |
同じ内申点でも、受ける高校によって価値が変わります。
「内申が足りないから無理」と決めつける前に、志望校のKを確認してください。
さらに「加点」がある
実施要項では、各高校は調査書の記載事項について50点を上限として加点することができると定められています。
「できる」規定なので、加点の対象も上限も高校ごとに違います(0点の高校もあり得ます)。対象になるのは「特別活動の記録」「部活動等の記録」「特記事項」などです。
全員が満額もらえるものではありません。志望校の「選抜・評価方法」で確認してください。
地元の高校の実例(令和8年度)
実際の数字を見てみましょう。リードアップの近くにある2校です。
| 検見川高校 | 磯辺高校 | |
|---|---|---|
| 学力検査 | 500点 | 500点 |
| 調査書(評定) | 135点(K=1) | 135点(K=1) |
| 調査書(加点) | 上限30点 | 上限30点 |
| 学校設定検査 | 面接 30点 | 面接 30点 |
| 総得点 | 695点 | 695点 |
出典:検見川高校「令和8年度一般入学者選抜の選抜・評価方法」/磯辺高校「同」
この2校はどちらもK=1で、内申がそのまま135点として効きます。
これは令和8年度の数字です。令和9年度の「選抜・評価方法」は各高校のウェブページで順次公表されるので、受験する年度のものを必ず確認してください。
また、これは学校ごとに違います。K・加点の上限・学校設定検査の配点・総得点は、それぞれの高校が定めます。

「内申はどれくらい効くの?」の答えは、この2校の場合695点のうち135点=約19%です。
加点(上限30点)はこれとは別枠で、全員がもらえるものではありません。
約2割が中学3年間の積み重ね、というのが実際のところです。
【あまり知られていない】2段階目の選抜がある
ここはご存じない方が多い部分です。
千葉県の一般入学者選抜では、各高校が2段階の選抜を行うことができます(任意です。全校が行うわけではありません)。
1段階目で総得点の順位をつけたあと、募集人員の20%以下の人数について、各高校がさらに係数を掛けた得点で選抜できる仕組みです。
実施要項には、次の4つの係数が定められています。
| 係数 | 掛ける対象 | 範囲 |
|---|---|---|
| k1 | 調査書の評定(×K した数値) | 1以上 |
| k2 | 調査書の加点 | 1以上 |
| k3 | 学校設定検査の得点 | 1以上 |
| k4 | 学力検査の得点 | 1以上1.5以下 |
つまり高校によっては、2段階目で内申をさらに重く見たり、逆に学力検査を重く見たりできるということです。
ただし係数を掛けたあとも、もとの配点の上限は超えられません(評定はKを含めて270点、調査書の加点は50点、学校設定検査は合計150点などの上限があります)。
ここも「選抜・評価方法」に書かれています。
【私立高校】併願推薦では中3の内申だけを見る
私立高校の併願推薦では、使われ方が変わります。
公立が3年間の合計(135点満点)なのに対し、私立の併願推薦は中学3年時の評定を基準にする学校が多いです。
ただし見る学年・教科数・そのほかの条件(欠席日数、検定の取得など)は高校・コース・年度によって違います。必ず各校の最新の募集要項で確認してください。
教科数の例を挙げると、次のようなパターンがあります。
| 基準 | 満点 |
|---|---|
| 9教科の場合 | 45点満点 |
| 5教科(国数英理社)の場合 | 25点満点 |
| 3教科(国数英)の場合 | 15点満点 |
「9教科で◯以上」「5教科で◯以上」のように募集要項に書かれています。
併願推薦については別の記事で詳しく解説しています。
【中1・中2生の保護者へ】内申は「あとから」が効きません
ここまでをまとめます。
- 内申点は中1から積み上がる(3年間の合計135点満点)
- 中3の11月に確定する。そこから挽回する余地はない
- 公立入試では総得点の2割前後を占める(学校による)
- 高校によってKが違うので、内申の重みも違う
- 私立の併願推薦は中3の内申で決まる
中1・中2のうちは「まだ受験は先」と感じると思います。
ですが内申点は、いま積み上げているものがそのまま持ち点になります。
裏を返せば、ここを押さえておけば選べる高校が増えるということです。リードアップが「2ランク上の公立高校へ」と言っているのは、ここを早くから積み上げれば志望校の選択肢が広がるからです。

だからリードアップでは、中1・中2の定期テスト対策を全員参加・追加料金なしで行っています。
なお評定は定期テストの点数だけで決まるわけではありません。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されます。
定期テストに加えて、授業への取り組みや提出物も含めて積み上げていくことが評定につながります。
内申点の相談もお受けしています
「今の内申でどの高校が狙えるのか」「あと何点上げれば選択肢が広がるのか」。
リードアップでは、Vもぎの結果と内申点をあわせて、具体的な受験校の見通しをお伝えしています。
中学校別のテスト範囲に合わせた対策も行っています(真砂中・磯辺中・稲浜中・打瀬中の生徒が多く通っています)。
無料体験授業・学習相談を行っていますので、お気軽にご相談ください。
以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!


























この記事を読んで、内申点の計算方法や千葉県の公立入試での影響について理解が深まりました。特にK値や2段階選抜の仕組みが分かりやすく解説されていて、今後の受験対策に役立ちそうです。ありがとうございました!